うつ病体験記⑥ 抗うつ薬服用時の注意点2

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④薬は合う合わないがありますので、医師と慎重に話し合って薬の調節をしてください

 

基本的には、うつ病に関して治療マニュアルのようなものが存在します。

 

 

 

最初はそれにそって、比較的副作用が少なく軽い抗うつ剤から試していくことになります。

 

 

 

そのため、初めは、症状に合わず辛くてしんどい時期が続く可能性があります。

 

 

 

夜も眠れない日が続くこともあります。

 

 

 

治療といっても患者には個人差がありますので、手探り状態が最初は続きます。

 

 

 

そうして、薬がある程度決まってきたら寝たきり状態ではなくなり、外にも出られるようにもなります。

 

 

 

ただし、うつ病であるため、また、しばらくの間寝たきり状態が続いていため、外出して帰ってきてからかなりしんどくなることがあります。

 

 

 

もちろん、外出中もしんどくなることが頻繁にあります。

 

 

 

無理はしないように、外出する場合は自宅の近場にしましょう。

 

 

 

なお、薬が合うようになって少し調子がよくなったからといって、頻繁にどこかに出かけたり仕事や活動をしたりするのは避けましょう。

 

 

 

もし、何かしたいのであれば、それこそ主治医と相談して、行うことを医師という第三者が許可した場合のみにしてください。

 

 

 

調子が多少良くなったとしても治療中の身ですので必ず医師との相談は欠かさないことが重要です。

 

 

 

⑤「焦らずゆっくりと」薬物治療にのぞむこと

 

何度も書きましたとおり、薬物治療はどれが合うか患者によって違います。

 

 

 

手探り状態が続き、辛い時期が続くと思いますが、ここで焦って治療薬をやめたり薬を飲まなかったり、医師に無理矢理薬を変更するように迫ってはいけません。

 

 

 

理由としては、医師の治療方針に支障を来す場合があるからです。

 

 

 

個人の経営するクリニックなどでは大きな支障はないと思いますが、大学病院や総合病院などの大病院だと、一人の患者さんに対して複数人によるチームを組んで最善の治療方針を立ててくださっているところもあります。

 

 

 

そのため、患者の焦りで主治医の治療方針を台無しにすると余計にしんどくなったり、病気が長引いたりします。

 

 

 

二つ目の理由としては、薬には離脱症状があります。

 

 

 

離脱症状とは、ある薬をやめたときの反動のようなもので、薬の変更時によく生じることです。

 

 

 

今まで服用していた薬を変えたときに、急に動けなくなるくらいしんどくなったり、だるくなったりします。

 

 

 

これも、薬の調整をしているときによくあることです。

 

 

 

そして、治療を焦ってはいけない理由はこの離脱症状が生じやすくなるからです。

 

 

 

薬はしばらくの間、よっぽど合わないかぎり同じ抗うつ薬を服用することになります。

 

 

 

そして、薬を変更するときは徐々に飲んでいる薬の量を少なくして変更するという手順をとります。

 

 

 

治療を焦って、急に今まで飲んでいた薬を別の薬に変更しますと離脱症状が生じます。

 

 

 

さらに、薬はすぐには効いてこないという性質もありますので、本当の効果がわからなくなるというのも焦ってはいけない追加理由として挙げられます。

 

 

 

⑥医師と相談するときは、できるだけ具体的に詳細に話をしてください

 

ただ「しんどい」だけでは、どうしんどいのかがわからず、対処のしようがありません。

 

 

 

メモや日記などの記録を取っておくことをおすすめします。

 

 

 

書くときは「詳細にかつ具体的に」どういう感じかです。

 

 

 

たとえを使ったり困ったときのエピソードを書いたり、薬を変更してどう症状が変化したかを記述するのがいいと思います。

 

 

 

医師も助かりますし、患者本人も自分の症状を伝えることができ、お互いメリットがあるからです。

 

 

 

仕事や学校のことで焦る気持ちは分かりますが、病気の状態は「焦らずゆっくりと」が基本です。

 

 

 

うつ病も病気ですので、本人の責任とかではありません。

 

 

 

気を張らずに心に余裕をもって治療に専念する方が個人的によいと重います。

 

 

 

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