何かを犠牲にして治るのであれば何でも犠牲にする
うつ病は心の風邪と言われていたりしますが、周りからは単純にやる気がない、甘えてるんだと思われる風潮は今の時代も残っています。
その辛さを知らないのでしょうね。
私の個人的な見解を述べさせてもらえるのであれば、何かを犠牲にして治るのであれば何でも犠牲にすると思います。
親族にもうつ病を発症した人が居ます。
昔は明るく、家にもよく遊びに来てくれて、私を非常に可愛がってくれたおじさんです。
そのおじさんは少し離れた場所に暮らしているのですが、ある日家を訪ねると椅子に座ったままヨダレをたらし、糞尿も垂れ流し、食事も摂らずにそのまま一週間ほど居たそうです。
もし発見するのがもう少し遅かったら、最悪の事態になっていたと後に聞きました。
仕事へ向かおうとしても、足が動かない
私自身もうつ病であり、今でもSSRIなどの抗うつ薬を飲んでいます。
うつ病になったきっかけは、感情を抑えたからです。
上司から明らかに理不尽な仕事をさせられているのに、他の人たちは一切愚痴をこぼさずにやっていたので、自分もそうせざるを得なかったんです。
それがどんどん自分の中でイライラして、ついに爆発したんです。
ある日、いつものように仕事へ向かおうとしても、足が動かないんです。
感情のコントロールが出来ないんです。
何故か分からないけれど、涙が流れてくるんです。
これには驚きました。
退職
それから私は何度か会社を休みましたが、最終的には退職するという形になりました。
その選択は、間違っていないと思います。
あのまま続けて居たら、もっとひどい事になっていたのでしょう。
あるいは、その方が幸せだったのかも知れません。
そう思ってしまうほどに、うつ病は辛い病気なんですよね。
薬を処方してもらって
自分がうつ病であることを、最初は認めたくありませんでした。
精神疾患がある人だと思われたくないという偏見があったからです。
その考えは心療内科でお話する事によって、多少は和らぎました。
私の治療方法というか、恐らく一般的にはそうする感じなのでしょうけれど、まず話を聞いてもらい、薬を処方してもらって最低一か月ほどは続けて飲みます。
そしてその薬の効果、副作用などによって、また別の薬に変えたりして、という行為を繰り返します。
自分に合う薬を探すのは、本当に大変です。
複数の薬を飲む場合は、飲み合わせもありますし。
家族の理解と支え
一番大変というか重要なのは、いい先生に出会えるかどうかなんですけどね。
恐らく本当に親身になって、一緒に考えてくれる先生は、あまり多くは無いと思います。
基本は、合う薬を探すだけという感じで。
ただ、それを否定する気はありません。
恐らくそれ以上の処置は、出来ないのが普通なのでしょうから。
幸いにも私には家族の理解があり、今でも支えて貰っていますが、周囲の理解が得られないと本当に辛いと思います。