傷ついた言葉
うつになった際に、周囲から言われて、とても傷ついた言葉や、言われて嫌だなと感じてしまった言葉が、色々ありました。
相手は自分のことを思って、悪気があって言ったのではないと今では思えますが、うつになっていた時は、「なぜそんなことを言われないといけないのか」と、怒りと苦しさでいっぱいでした。
色々言われた言葉の中でも特に傷ついたり嫌だなと感じた言葉として、まず「しっかりしてよ」「頑張って」という言葉です。
本などでもうつの人に「頑張って」は言ってはいけないと書いてありますが、うつになっている時は「頑張って」が「死ね」と言われているのと同じくらい凶器となる言葉でした。
自分の中では生きてること、今ここに立っているだけでも頑張っているつもりなのにこれ以上どうしろって言うのかという怒りを感じてしまい、頑張れという言葉が負担に重くのしかかる言葉でした。
一番言われることの多い言葉だったので、「頑張れ」「今が踏ん張り時」「気合」という根性論や精神論が自分の心の中で整理できないので、苦しくて刃のような言葉でした。
「しっかりしてよ」
また、ため息交じりに「しっかりしてよ」と言われることも多かったです。
「しっかりしてよ」という言葉は家族から言われることが多く、しっかりしろなんてプレッシャーかけないでと怒鳴ってしまったことも多々ありました。
そして、「くよくよしないで」「早く良くなっていつもの○○さんに戻ってください」という言葉も負担でした。
くよくよしないとやっていられないというのが正直な気持ちで、くよくよしないでいられたらこんな風にならないという気持ちに感じてしまったり、早く良くなってという言葉も風邪と一緒にされているような気持ちで、ちょっと休めば治るだろうという軽くあしらわれているような感じがして嫌でした。
ちょっと休んで良くなれば良いのにというのは、自分が一番分かっています。
「どうしてそうなったの?」
また、「どうしてそうなったのか?」「今後はどうしたいのか」と言う言葉も心に突き刺さりました。
どうしてそうなったのかなんて理由が分かりません。
色々な事が重なってそうなったとしか言えません。
今でもなんであの時そうなってしまったのかという答えは分かりません。
過去のこと、その時のこと小さな重みが積み重なって蓄積されて、どんどん大きくなって重くなってしまってというのが答えかもしれません。
「これからどうしたいの?」
また、「これからどうしたいの」「今後どうするの」という、未来を考えないといけない言葉も辛かったです。
未来のことなんて考えられない状態なのに、これからどうするなんて分かりません。
これからしたこと、今後のことなんて何も考えられませんでした。
「怠けている」という言葉を投げかけられたことも多々ありました。
仕事に来ているのにスピードも遅く、仕事をこなすのに時間がかかっている状態だったので、「何トロトロしているの」「さぼるなよ」「仕事しろ」と言われたり、付箋に書かれて机の上に置かれることもありました。
「頑張れ」という言葉も「早く良くなってね」という言葉も決して悪い言葉ではありませんし、そういった言葉で励まされたこともあります。
ですが、うつになった時にはこうした言葉が負担になってしまうのを感じました。