「虐待」のトラウマからうつ病に

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うつ病であることに気づいたキッカケ

 

うつ病を患っていることを知ったのは22歳の頃です。

 

 

 

私自身既にその当時から、引きこもりの生活でした。

 

 

 

それ以前にも、学生時代は不登校を繰り返したり、アルバイトをしても続かない日々。

 

 

 

とにかく社会へ出ることに対して、酷く億劫でした。

 

 

 

心が委縮して、怖くなってしまうのです。

 

 

 

なぜこんなにも社会を恐れ、続かないのか自分でも悶々としてわからず、脱却法すらもわからず、「自分は根性のない奴」「甘ったれた奴」「社会のクズ」と、毎日自分を責める毎日でした。

 

 

 

そんななか、僕の知人にうつ病を経験した人がおり、当初数か月も家から全く出ない僕を懸念して、「一度心療内科で診てもらった方がいい」とアドバイスを頂いたことがキッカケで判明。

 

 

 

40分くらい診察してくださった結果、「社会不安障害」と「うつ病」であることを診断されました。

 

 

 

ショックな反面、自分は病気が原因だったのかと、少し安堵したこともはっきり覚えています。

 

 

 

通院し、薬物治療へ。

 

私はそれから月2回通院して、「ルボックス」というお薬を処方して頂くことになりました。

 

 

 

最初はとにかく不安で、薬を飲むことで、自分はどうなってしまうのか、想像もつきませんでした。

 

 

 

その予感も当ったのか、実際に投与し始めの頃は、多少の憂鬱な気持ちは和らぎましたが、正直あまり効果が得られる実感はなかったです。

 

 

 

それは、なぜ自分が社会不安障害、うつ病になってしまったのかの、根本的な問題が解決していなかったからだと思います。

 

 

 

投薬を開始してから10か月、私は薬を飲むことに抵抗を覚え、そのまま無断断薬し病院に通院することをやめました。

 

 

 

心理カウンセリングの勉強へ

 

通院をやめてから、私は、「心の方を見つめていく必要があるのではないか?」と考え、心理カウンセリングに目を留めました。

 

 

 

個人カウンセリングを受けることも視野に入れましたが、当時は悩みの渦中にいたため、カウンセラーの方に何を相談していいのかもわからない状態で、勇気が出ませんでした。

 

 

 

そのため、私はプロのカウンセラーを輩出する、民間スクールで開かれている講座に参加し、セルフカウンセリングを行うことにしたのです。

 

 

 

講座は約半年の期間。

 

 

 

休まず通い続けたことで、私にとって大きな変化を与えてくれました。

 

 

 

初めてそこで癒えていない過去、「過去のトラウマ」を、自分が抱えていることに気づいたのです。

 

 

 

なぜ自分は不登校を繰り返し、アルバイトも続かず、引きこもってしまったのか、それは自分の生育歴にありました。

 

 

 

「虐待」が原因だった

 

私は小さい頃から、母親からの精神的虐待、兄からの家庭内暴力を受けて育ち、愛情をほとんどかけられることもなく、成長していました。

 

 

 

そのため、他者からの承認欲求が無意識に強くなり、家庭内で与えられない愛を、無意識に学校や職場で求めていることに気づきました。

 

 

 

学校や職場は、自分が家族のように愛される事はないとわかると、心が折れて、逃げていたこともはっきり自覚しました。

 

 

 

私はそこから、個人カウンセリングを受けることにしました。

 

 

 

カウンセリングを受けるなか、今まで私は、「自分が悪い」という視点しか持てませんでしたが、「自分は他人に苦しめられていた」という自覚を持つことができ、それと同時に多くの涙を流しました。

 

 

 

今もカウンセリングは受け続け、ときどきうつ症状も出てしまいますが、少しずつ良くなってきてはいます。

 

 

 

他人よりもだいぶ時間はかかっていますが、心の方に原因を追究することも大切だと実感しました。

 

 

 

焦らない

 

とにかくうつ病という精神疾患は、回復するまで時間を要します。

 

 

 

心の傷も深ければ深いほど、かなり時間も要します。

 

 

 

他人によっては焦ってしまったり、自殺願望が強くなってしまうこともあるかもしれませんが、一番大切なのは、自分自身の心が納得できる治療をすることだと思います。

 

 

 

人生は、自分がいつでもやり直そうと思えば、いつでもやり直せると私は信じていますし、治療している皆さんは、まずはご自分を第一に考えて差し上げることが、回復の第一歩だと思います。

 

 

 

なので、焦らず、一つ一つ積み重ねていくように、お大事になさってほしいと願うばかりです。

 

 

 

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