出来なかったことを責めるのではなく、出来たことに喜びを感じよう

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治療放棄

 

私がうつ病と診断されたのは、母が亡くなった半年後の20歳の1月でした。

 

 

 

当時、アルバイトとして病院で働いていた私は、看護師さんの「年末に何人死ぬんだろうねー」という一言に傷つき、正月休みを迎えました。

 

 

 

「さあ今日から仕事だ。」と起き上がろうとしましたが、体が全く動かず不明熱が3日間続き、情緒不安定な状態になり心療内科を受診しました。

 

 

 

結果は、うつ病。

 

 

 

抗うつ剤、精神安定剤、睡眠薬などたくさんの薬を処方されました。

 

 

 

このまま働くのは困難だという判断で、アルバイトを辞め、薬を飲み続けましたが、はっきりとした効果は出ず、自分はうつ病ではない、怠けているだけだと勝手に決めつけ、治療放棄を決断しました。

 

 

 

再発 そして「双極性障害」

 

アルバイトを転々とし、人間関係で揉めては自傷行為を繰り返す日々を10年過ごしました。

 

 

 

そして去年、マンションのエレベーターに閉じ込められ、うつ病が再発したと確信しました。

 

 

 

体は鉛のように動かず、食欲も全くなく、アイスクリームを1日1つ食べるのがやっとで、消えたい悲しいという状態が続き、これでは駄目だと思い、心療内科を受診しました。

 

 

 

診断結果は、うつ状態でした。

 

 

 

抗うつ剤と精神安定剤を処方され、飲み続けた2週間後、みるみるうちに良くなり、楽しくて仕方がないという感覚に陥ったかと思えば、再びうつがやってくるという状態を繰り返していると主治医に相談すると、病名がうつ病から双極性障害(気分が高揚する躁状態とうつを繰り返す)。

 

 

 

最初に受診した病院で疑われていた病名で、一生治らないと言われた病気でした。

 

 

 

終わりの見えない治療、飲み続けないといけない薬、仕事の出来ない自分に生きる価値はもうない、そう考えた時は絶望でした。

 

 

 

出来なかった日々を責めるよりも、ひとつでも出来たことを褒めてあげよう

 

しかし主治医はにっこりと、「長期戦になりますが、気分の波を把握して、必ず良くなる。焦らずゆっくりいきましょう。」

 

 

 

そう言われた瞬間、ほんの少しだけ安心したのを覚えています。

 

 

 

現在も治療中ですが、主人や主人の家族が理解してくれているのは、本当に心強いものです。

 

 

 

うつ状態で家事も仕事も出来ず、一日中布団で過ごす日もあります。

 

 

 

何も出来ない自分が情けなく、責めてしまう日もあります。

 

 

 

それでも動ける日は必ずある、出来なかった日々を責めるよりも、ひとつでも出来たことを褒めてあげよう、喜びを感じようと最近は思うようになりました。

 

 

 

これからも病気と闘う毎日ですが、自分の状態を理解し体調を優先し、逃げたくなっても消えたくなっても生き続けよう、生きる事を仕事にしようと考えています。

 

 

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