突然の異動
私がうつを発症したのは2年前のことです。
当時の私は、早朝や夜中などのシフト制のなか、働いていました。
幼いころから憧れていた職種で、少しでも成長したいと意気込んでいました。
入社してしばらくは、女性も多いデスクワークを中心とした仕事をしていましたが、ある日異動を命じられたのです。
次のところは体力仕事で、同じチームに女性はいない。
しかもその部署初の女性の夜勤。
前日の夜から、翌日の朝までの勤務です。
しかし、正直デスクワークに嫌気がさしていたことや、何にでも挑戦したいという意思があったので、どちらかというと、自分からすすんで希望した形でした。
体調や精神面での不調が続くように…
異動してすぐの夜勤では、意外と体力も持ち、続けられる気がしていました。
しかし徐々に、体調や精神面での不調が続くようになりました。
まず毎日、涙が止まらない。
一人暮らしだったので、声を上げて毎日泣いていました。
かと思えば、布団に入って一点を見つめて、何もできなくなったり、とにかく身体を起こすのがしんどくなりました。
人と話すことも嫌になり、仕事中にトイレで泣くこともありました。
なぜこんな風になってしまったのか、自分でもわかりませんでした。
初めてやったことに対しても、過度な期待を求められたこと、きつい仕事内容、不規則な生活、男性ばかりのところなので、女性の自分の存在価値、はじめての夜勤を失敗させるわけにはいかないという無駄な責任感。
色々なことが重なって、自分で自分を追い込んでしまったと思います。
彼氏の勧めで退職
彼氏の勧めもあり、病院で薬をもらい、逃げるように、挨拶もそこそこに、会社を辞めました。
後悔はしていませんが、自分が情けない、専門学校まで出て就いた仕事を辞めてしまって親に申し訳ない、なんで耐えることができなかったんだ、という気持ちは今でもあります。
辞めたら辞めたで、次への不安がこみあげてきます。
でも結果的に、わたしは会社を辞めてよかったと思います。
休職したところで、復帰しても状況は変わらないままです。
今は、給料は前のところよりはるかに低いですが、とても良い企業に入ることができ、うつ状態にはたまになりますが、もう大丈夫だと思っています。
私の場合は、そばでずっと支えてくれた彼氏がいたので、乗り越えることができました。
誰とも関わりたくなくて、「ほっといてよ」と言い続けたにも関わらず、見捨てないでいてくれたことに、本当に感謝しています。
自分の状態は自分にしかわからないので、もう無理だと思ったなら、無理をしないことが大切だと思いました。
今現在は、「がんばりすぎるのはやめた、そこそこくらいでいいや。」と、少しずつ考え方を、楽にするようにつとめています。