状況
几帳面な性格だった私は、突然気分が伏せがちになり、まったくの無気力状態になりました。
通勤電車が満員の場合は過呼吸になり、通勤時間が過ぎるまで電車に乗れない状況で、それが病気と知るまでは、半年くらいかかったとも思います。
体験
家族が気が付いてくれて都内の病院へ。
大きな病院故に、システムや人員は揃っているのですが、どこか事務的で、通う時間と待ち時間の長さと、頂いた薬に薬疹が出たのをきっかけに、その病院は辞めました。
その病院の紹介で、最寄りの駅の、小さなクリニックに通うことになりました。
薬も変えてもらったのですが、なかなか元気な時の状況に戻れずに、病院さえ行けなくなりました。
こうなると大変です。
ある程度、飲むのは嫌な薬とはいえ、ますます状況は悪化していきます。
そうこうしているうちに、入院しないと駄目な状況になりました。
対処
クリニックは、入院の施設はないので、専門的な病院をさがし、そこでお世話になりました。
専門病院なので、医師も看護師もスタッフもその分野のプロフェッショナルで、患者にたいして寛大で、とても優しい病院でした。
一つ一つの言葉に励まされたような気がします。
また、具体的に薬の功罪を教えてくれたのが救いでした。
特に担当医の先生は、私が小学生の時の今は亡き恩師に似ていて、穏やかな反面、スーっと自分の背筋が伸びるようなお医者様でした。
少しづつ自分でやれることを増やしていき、周りに支えられながら、自信を取り戻すようになりました。
今は良い薬がたくさん出ているので、信頼できる先生に相談して、合わない薬をできるだけ排除して、自分の生活スタイルに合った薬を見つけ出すこと。
精神科医はたくさんいるのですが、自分に合った先生を見つけること。
少し時間がかかるかもしれませんが、曜日ごとに外来の先生が違うと思うので、他の先生にも話を聞いてもらいたいのなら、当たり障りなく曜日を変えてみるのも手かと思います。
状況が良くないようでしたら、クリニックは入院施設がないという理由で、大きな病院のほうが良いと思います。
薬と担当の先生が決まったら、あとは自分のペースに合わせて、一歩一歩焦らずに生活していくことだ思います。
今の時代は、いろいろな本や、SNSや、NPO法人や、家族会や、市の精神保健センターなどで、セミナーなど開かれているいると思います。
元気になってそのようなものに参加すれば、自分自身に自信がついてくると思います。
とにかく焦らずに。
その後は具体的な目標をたてて、今度は困っている人を助けてあげようという気持ちになるかもしれません。