不規則な睡眠リズムと食事
私がうつ病を患ったのは、今から15年前です。
当時は自分が病気になるなんて考えたこともなく、若かったのもあり、来る仕事すべてガンガンこなしていました。
2日くらいの徹夜など、ザラにありました。
そして、不規則な睡眠リズムと食事が、自律神経を壊していたのだと、今振り返ると思えます。
そんな時期に、ちょっと辛い恋愛をしてしまいました。
その2つが引き金となり、段々と不眠の症状が出始めました。
寝ても疲れが取れない
そして、どんなに寝ても疲れがとれません。
最初に心療内科に行ったときは、もうとても言い表せない、「こんなところに来てしまったのか…」という哀しい気持ちになったものです。
とても診察がこわかったです。
お医者さんは、とりあえずデパスという一番軽い薬を、どうしても眠れない時だけ、1錠飲むようにと処方してくれました。
今考えると、診察もかなり雑だったと思います。
体調にも影響する
うつ病で一番辛いのは、精神的な辛さもそうですが、それがもろに体調にも影響することです。
うつ病が悪化してゆき、私は実家に帰ったのですが、その後の職探しには、大変苦労をいたしました。
体調は、風邪のように、分かりやすく、外からも見えるものではありません。
とにかくしんどい。
だるい。
いますぐに、横になりたいという感じです。
それも予兆などがあれば良いのですが、朝起きた時に、「あぁ、今日はダメだ…」という感じでわかります。
うつ病は「なまけ病」??
無理をすれば、仕事に行くこともできますが、気持ちも滅入っているので、車の運転も正直こわいです。
しんどい、会社に行きたくない、なにもしたくない、いっそこのままブレーキを踏まずに、スピードを上げて、次のカーブでツッコんでしまおうか。などと考えてしまうからです。
うつ病を、「なまけ病」と言う方がいます。
これは、本当に誤解です。
早く良くなりたいと思っているのは、何よりも患者さん本人です。
元気さえあれば、どんなに良いことかと、常に思っています。
うつは、サボりとは違うのです!
そして周りから、あの人はいきなり仕事を休む、いつも体調が悪い、自己管理がなっていない、と批判されます。
仕事も、あてにされなくなります。
そんな状態で、会社に居続けるのはとても苦痛です。
そもそも、自分でコントロール(自己管理)出来ないのが病気なのです。
そこが、サボりとは違うのです。
寄り添う気持ちを持って!
今は、かなりうつ病への理解も進んでいますが、まだまだ充分とは言えません。
特に、なんでも「根性次第」「頑張れば何でもできる」と、自分の健康も疑わない体育会系の方は、知らずにうつ病患者を傷つけてしまいます。
病気を患う可能性は、誰でも平等です。
どんなに鍛えられたアスリートでも、大きな交通事故にあえば、明日は歩くこともできなくなってしまうかもしれません。
なので、いま健康な方は、どうぞそれを当たり前のこととは思わず、健康に感謝し、そして病気に苦しむ人に、寄り添う気持ちをもって、接していただきたく切に願います。