うつ病体験記③ あまり知られていない症状3

スポンサーリンク




⑤体重の急激な変化

 

うつ病になると体重が急に増加したり急に減少したりします。

 

 

 

診断基準にもあります通りに、体重が急に10キロくらい落ちたら危険信号です。

 

 

 

数週間でこのくらい体重の変化が生じるので深刻な事態です。

 

 

 

主な原因は、食欲が全くわかなくなることだと思います。

 

 

 

私個人の体験では、食事は朝も昼も夜も食パン一枚で十分な時がありました。

 

 

 

他の患者さんの聞いた話では、一日一食でご飯茶碗一杯程度しか一日の食事はしていなかったという方もいます。

 

 

 

うつ病は食欲が全くわかないことと、食事自体が億劫に感じます。

 

 

 

その両方もあって、体重が激減します。

 

 

 

なお、体重の増加もうつ病ではよくあります。

 

 

 

基本的に寝たきり状態になって運動したり体を動かしたりすることが少なくなるからです。

 

 

 

うつ病は簡単に言えば、人間の三大欲求がすべてなくなります。

 

 

 

食欲・睡眠欲・性欲の三つです。

 

 

 

普通の方には想像もつかないと思います。

 

 

 

正直、何をしていても全く楽しく感じられなくなります。

 

 

 

そのため、生きる意味を失う方が結構います。

 

 

 

本で読んだ話では、「世界が灰色になった」と表現する方もいます。

 

 

 

うつ病は自殺率が高いですが、おそらく人生が楽しくなくなることと関係があると思われます。

 

 

 

さらに、自分の趣味が楽しくなくなり、趣味自体に興味すらわかなくなります。

 

 

 

趣味をすること自体も億劫になります。

 

 

 

これは結構つらいです。

 

 

 

私が趣味にしていた楽器演奏は現在できなくなりました。

 

 

 

⑥社会的孤立

 

うつ病状態だと、親友や友人をなくす危険性が高まります。

 

 

 

うつ病状態は基本的に寝たきりの状態ですので、そもそも外出が難しく、友人と会えなくなります。

 

 

 

友人から連絡がきても返事をするのが億劫になり、友人にも気を使わせてしまします。

 

 

 

そのため、他人とだんだん疎遠になっていきます。

 

 

 

私の知識では、ひどいうつ病の方で友達がいなくなくなったというケースも聞きます。

 

 

 

私自身、主治医以外、数ヶ月間知り合いと一度も会わなかったこともざらにあります。

 

 

 

幸いにも、私の場合は、うつ病を理解してくれる友人が多かったので、それでなんとか社会的な絆は保っています。

 

 

 

うつ病は生きる意味を失う病気です。

 

 

 

それが個人的なモノでも、友人のような社会的なモノでも。

 

 

 

特に後者は、うつ病が治った後の人生にも影響が出ます。

 

 

 

正直、「うつ病」が精神疾患だという理由で敬遠される方もいらっしゃいますし、誤解が多い病気なので、社会復帰も難しくなります。

 

 

 

できれば、恋人や配偶者及び家族のサポートがほしいところです。

スポンサーリンク